フリーランスに適している人

どのような人たちがフリーランスとして適しているのかというと、まず自己管理がしっかりとできることが第一条件である。会社組織の中にいる限り、スペアの人物を用意することができるが、フリーランスの人にスペアはないので、常に孤軍奮闘の緊張を強いられる。時間、金銭、健康管理すべての面において真剣勝負であり、管理運営が自分で完成されなければならないのである。特に健康面の自己管理は重要である。

次に、孤独に強いタイプが適していると言える。人は根本的に人を求めるものである。会社組織にいたときの人のつながりが恋しい人には、フリーランスは孤独なオフィスになるかもしれない。

家事を主に担当することが多い女性に関して言えば、生活の切り替え能力に優れていて、時間のやりくりが上手な人が適していると言える。家庭と仕事を同じ屋根の下で進める場合、集中して長時間仕事に打ち込むことは困難である。家族の病気、教育関係の行事、長電話、来客など、時間を細切れにするものがたくさんあるからだ。

24時間の中から何を削って仕事を完成させるかを、計画できる能力が要求されるのである。逆に生活のすべてを仕事に当てることはできないのだという認識も必要になってくるだろう。ここが、会社組織に属する者と根本的に違っている点である。自分という一人だけの社員なので、融通は利かない。窮地に追い込まれたときには、冷静に判断して、どのようなピンチも切り抜けるだけの覚悟ができていなければならないのである。